しかしこの星には驚かされる。
相次ぐ戦乱であれほどぼろぼろになったと言うのに、また立ち上がろうとしている。
中でもこの弓なりの島だ。
短期間に幾度も一面の焼野原になりながらも、今また空前の発展を遂げようとしている。
ここには私を惹きつける何かがある。覇王を決める最終決戦の地にふさわしい。
私も来るべき時に備えてじっくりと力を蓄えさせてもらおうではないか。
まずはあの実験の続きを行おう。
同じ『上の世界』の者と呼ばれながらArhatにあって、自分にないもの――それは空間を自由に移動する能力だ。
その力を手に入れてしまえばあの小賢しいArhatsどもにでかい顔をされなくて済む。奴らが創った箱庭だか知らんが、覇王に逆らえるものではない事を教えてやる。
別ウインドウが開きます |