Episode 7 Life(ライフ)

 Chapter 1 Aura, 1270
 (2003年4月)

 ジュカが言います。
 シニスターは惜しかったな。Nine Livesが出現したものの極めて中途半端だった。

 オシュガンナシュが言います。
 あのリンという男は侮れない。自らの意志でNine Livesを制御した。

 バノコが言います。
 それよりもリンが最後に言った言葉が気になる。

 グモが言います。
 まさかリンが――だがNine Livesにメッセージを込めるなど。

 ウムナイとウムノイが口を揃えて言います。
 心配ならリンを一度こちらに呼べばいいんだ。

 ワンデライが言います。
 でももうわかった。今度こそ確実に正しいNine Livesを発動させる事ができるはずさ。

 チエラドンナが言います。
 石の力を使うのね。それが一番だわ。

 アーナトスリが口を挟みます。
 そんな面倒くさい真似止めて、こんな箱庭壊しちまおうぜ。

 エニクが言います。
 すぐにそういう事を言う。何かあった場合、時間を戻すのは大変なのよ。

 アーナトスリが言います。
 ならおれ一人で片をつけてくる。

 
 外に出ていったアーナトスリを見送りながらギーギがぽつりと言います。
 あいつ、だめだな。もうはずそう。

 

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