ジウランと美夜の日記 (6)

 Chapter 9 日本

20XX.7.26 待つこと

 夕方遅くにジウランから連絡があった。無事菜花名さんと会う事ができたようだった。
 菜花名さんは一人娘だし、お母様と二人では何かと心細いはずだ、当分はそばにいてあげるようにと伝えた。
 28日と29日の夕方、空いているか、尋ねられた。今回の件に関してある人たちが知らせたい事があるのだと言った。
 であれば私も31日にジウランをあの人に会わせよう。それで『こちら側』の登場人物は全て出揃うはずだった。
 もうすぐジウランのおじいさまからも連絡がある。それは戦いの狼煙か、新たなる謎の提起か、わからないけれども。

 私に出来るのはジウランの留守の間に『クロニクル』を読む事だった。
 今夜中にはエピソード3が終わるだろう。

(追記)

 エピソード3、何という事だろう。
 ノカーノの能力がなければ、あの男には勝てない!
 だがノカーノの血を引く者は一体何処に?
 もし、もしも私の推測が正しいのであれば、私たちの勝ち目は万に一つも無い???

 

登場人物:ジウランと美夜の日記

 

 
Name

Family Name
解説
Description
貫一葉沢内閣調査室勤務。身寄りのないシゲの世話をし、ジウランたちに協力を申し出る
もえ市邨美夜が「おばさん」と呼び慕う女性
釉斎天野『パンクス』日本支部長
ケイジワンガミラの剣士

 

 Chapter 9 日本

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