ジウランと美夜の日記 (4)

 Episode 2 覇権

20XX.7.25 黒雲

 バイトから帰り、コンビニで買った朝食を食べた。
 今朝早く美夜から携帯に「今日の朝食は自分で用意して」とメールがあったためだ。
 PCを立ち上げると、デスクトップに美夜からのメモが残っていた。

 

 ジウランへ

 昨夜、エピソード1を読み終えました。
 内容の詳細の前に一つお願いがあります。
 このままエピソード2もあたしが読んでいいですか?
 読み出したら止まらなくなったので……
 今日はゆっくりと休んでください。
 では内容です。
 
 エピソード1の続きは《古の世界》崩壊後のサフィとその弟子たちが中心です。
 《巨大な星》で布教をするアダニア、《流浪の星》で外界と交わりを断ったニライ、《祈りの星》でバルジ教を興したウシュケー、《戦の星》で自らの命を捧げたエクシロン、《虚栄の星》の発展に心血を注いだルンビア、そしてサフィは《智の星団》を目指します。

 何かわからない事があったら、会った時に話しましょう。
 行ってきます。

 美夜

 

 一体どうしたのだろう。何か変だ。
 明日はバイトが休みだし、本人に直接理由を聞こう。

 

先頭に戻る