別れ際に彼女は言った。
「これから弟子たちと銀河を回るんだろ。今のシップの技術じゃあ、端まで行ってこっちに戻る頃には、もう青年じゃなくなってるね」
確かにその通りだった。
ルンビアのようにどれだけ速くシップを駆っても疲れないのであれば、長距離移動を問題としないが、自分にとっては死活問題だった。
更にもう一方の銀河の端まで行ってみたいと伝えると、さすがに彼女は少し驚いたようだった。
「その頃にはすっかりおじいちゃんだよ。肉体が滅びる前にどうにかしないと……
別ウインドウが開きます |