ジウランの日記 (6)

 Story 3 火炎陣

20XX.6.25 困惑

 朝起きると、ぼくの寝ているソファに突っ伏すようにしてナカナも眠っていた。ナカナを起こすとちょっと照れたような顔をして「おはよう」と言って顔を隠した。
 その後二人でコンビニに行ってパンとハムと卵を買い、ナカナがハムエッグを作った。
 二限の授業があるので早く行かなきゃ、と言っていたが、結局家を出たのは昼前だった。出かけ際に「ジウラン、週末の約束忘れちゃだめだよ。ランチのおごりは免除してあげるけど」と笑いながら釘を刺してきた。

 何かくすぐったい気持ちだった。じいちゃんもばあちゃんに、父も母に、この守ってあげたいという感情を抱いたのだろう。
 でもこのまんまじゃいけない。だってぼくの気持ちは……

 
 エピソード6チャプター3は途中まで読んだ。じいちゃんの名前が登場したので驚いた。じいちゃんが書いた『クロニクル』なのにどうしてじいちゃんの名前が出てくるのだろう。まあ、細かい事はいいや。
 それはそうとお金も不安だし、このアパートを引き払ってT海岸のビーチハウスに引っ越さなきゃ。今から管理人さんに解約を伝えに行くけど、7月分の家賃は徴収されるのかなあ。

 

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