1. Chapter 1 《古の世界》

 Story 1 世界の中心広場

 この世界は一体どうなるんだ。
 三つの種族は常にいがみ合い、角を突き合わせている。
 彼らはあまりにも互いが違い過ぎる。共通するのは『持たざる者』を奴隷として使役させている事くらいだ。

 この世界には文明の発達した星が他にも存在するというが、どこも似たようなものなのか。
 いつだったか他所の星の人間と話した記憶が残っているが、彼は持たざる者だった。持たざる者が支配する星もあるという事か。
 であれば巨人が支配する星も……いや、それについては考えないようにしよう。

 いずれにせよ、この星の状況は良いもんじゃあない。迷信を信じる者は、滅びの日にナインライブズが現れて、星を焼き尽くすと言っている。
 本当にナインライブズが現れるかどうかはよくわからんが、滅びの時は刻一刻と迫っている、そう思えてならない。

 

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